赦しの3つのステップ



赦しの3つのステップ



奇跡講座入門編

ケネス・ワプニック著

P131より




第一のステップは、「問題は自分の外にあるのではない。自分の中にある」と認めることによって、投影されている怒りを取り消します。




第二ステップは、自分の中にある問題とは自分が作り出したものであり、もはや自分では望まなくなっているものであると認めることです。




そして、そのあと、私たちがその問題を聖霊に預けて、聖霊がそれを私たちから取り去ることで、第三ステップが達成されます。




これらのステップは非常にシンプルなもののように聞こえますが、一生かけて成し遂げられれば運が良い方だと、言えるくらい難しいことです。



一朝一夕で達成できるものだと思ってはいけません。




一年かけて「ワークブック」を修了すれば天国に達成できると言った魔術的な希望を抱いている人々もいるようですが、「ワークブック」の最後まで行き着くと、そういう希望はくつがえされます。




「このコースは始まりであって、終わりではない」(W-pⅡ.ep.1:1)とかかれているからです。




「ワークブック」の目的は、私たちを正しい軌道に載せることであり、私たちを聖霊の指導下におき、その後は、聖霊と共に生きさせるようにさせることです。




罪悪感を取り消すことは一生をかけて取り組むべき課題です。




私たちの中の罪悪感は実に膨大なものだからです。




その膨大さたるや、もしもすべてに一度に直面するようなことにでもなったら、死んでしまうか発狂するかと思われるほどのものです。




ですから、一度に少しずつ取り扱うことが必要なのです。




私たちの人生を構成する様々な経験や状況が、罪悪感のある状態から無い状態へと私たちを導く聖霊の計画の一部として用いられることが可能です。



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ケネス・ワプニック



心理学博士。1968年、アデルファイ大学より、臨床心理学の博士号を取得。



1972年にヘレン・シャックマンとウィリアムセットフォードに出会い、1973年から「奇跡講座」を自らのライフワークと自覚し、以後その解説や執筆に従事。



1983年に、妻グローリアと共に、「奇跡講座」教育機関である「奇跡講座のための財団(FACIM)」を設立し、ワークショップなどを開催している。

奇跡を生きる ~Love&Light ~

目覚めを目的として、奇跡のコースやアドヴァイタの実践を通して私から目覚めてゆきます。