私は何も知らない~幸せへの近道~
覚醒のレッスン
デーヴィッド・ホフマイスター著
P361より
自分が知っていると考えることは、手放すべきものへの執着を引き延ばします。
ここでは時間が大きく関わってきます。
あなたはすでに過去と現在について把握していると信じていて、将来についても把握したがっています。
そのような状況では、いかなる形でも本当に認識することはありません。
あなたは見事に自分自身を騙しています。
あなたの''知っている''という信念に到達するのに、どれほどかかるか、そしてそれが愛と真実を自覚する上でどんなに障害になっているか、ホーリースピリットに見せてもらいましょう。
それは不確かさや委ねることに対する不必要な防御です。
あなたは恐れに満ちているがゆえ、管理しているという誤った感覚のために防御を使います。
あなたは知らないことを恐れます。
その恐れが実は''知っている''というあなたの思いを毎回強めています。
知っているという信念は、非常に恐ろしい''知らない''ことを、覆い隠す仮面です。
知っていることを用いて、知らないことを否定するのをやめましょう。
代わりに、知らないことを見つめましょう。
知らない自分とは誰でしようか。
それは、確かに、神が完璧なひとつのものとして創造された自己ではありません。
知りたがっているわたしは、この世界には知るべきものがあると信じています。
だからこそ、知識を手放したら、沈んでしまうかのように感じるのです。
真の見失った自己、というところへ戻りました。
本当に存在を見失い始めると、小さな自分も消えていきます。
その結果生じる喜びは、言葉では言い尽くせないものです。
判断は、自分が知っていると信じていることを見せる方法です。
どの瞬間も、それは、あなたの自覚から遮断されている知らないことに対する根拠のない恐れを隠しているにすぎません。
あなたが、知らないことを恐れるのは、それを認識できず、頭のなかで世界を把握しておくのに使っている自分の世界のイメージにそぐわないからです。
あなたが把握しようとしているのは、単に幻覚にほかならないととらえましょう。
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