「私」という意識が消えたとき、何が起こりますか?



禅 空を生きる

アジャシャンティ著より

P210~P211


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(生徒)

私の本質が問われるというなら、それまで自分だと思っていたものが全て永遠でないと知ったとき、そして「私」という意識が消えてしまったとき、いったい何が起こるのでしょう?




(アジャシャンティ)


それはあなたが体験して見つけだすことです。あなたはたとえようのないほど美しいパラドックスの世界へと入っていくでしょう。


そこには「私」はなく、いたるところに「私」があります。


それはどちらも同時に真実です。


あなたにとって受け取ることが可能な、おそらく楽しい体験となるでしよう。


そこには小さな「私」はなく、大きな一つの「私」だけが存在し、すべてを内から輝かせています。


しかし、それは単なる私の言葉にすぎません。




他の人の真実に満足してはいけないというのも完全性の一つの要素です。


あなたはあなた自身の真実を求めてください。


それだけが自分を知るたった一つの方法なのですから。誰かに頼らずに自分自身で自己を発見してください。




まさしくここにあなたが体験できる神秘があります。



その神秘の最中にあなたは「分離した自己はいない」といった直感的な世界をすぐにも垣間見ることができるでしょう。



本当の自分を発見することはできなくても、あなたがこの場にいるのは、その無という気づきがあるからこそなのです。



瞑想用のクッションに座って20年間座りつづけている人でさえ得られないかも知れない世界を、あなたは最初から体験できるのです。



私たちはシンプルなことを見逃してしまいがちですが、それはすべての人が見ることのできる世界です。


それが目覚めの素晴らしい点です。




それはあなたの身近にある世界なのです。



奇跡を生きる ~Love&Light ~

目覚めを目的として、奇跡のコースやアドヴァイタの実践を通して私から目覚めてゆきます。