目覚めるか滅びるか
世界の問題は、大体は人間の問題であり、それは避けることのできないエゴの夢遊症による結果です。
注意深く見てみると、人は夢遊者のように歩いているだけではなく、ときに正気を失うぎりぎりのところにいることを暗示するあらゆる兆候があります。
言うなれば、魂を失っているか、または少なくても魂を忘れていて、しかも気がつかないように多大なる努力をしているのです。
なぜなら、自分がいかに眠っているか、自分の状況が本当はどれほど荒廃しているかを見たくないからです。
だから人は、認識していない、理解していない、あるいは認めることすらしていない力によって突き動かされて、盲目的に歩み続けているのです。
私たちは明らかに極めて重大な時点にいます。
世界は不安定な状態にあり、危険なバランスにあります。
リアリティに目覚めることはもはや可能性ではありません。
必須なのです。
人は行きつく果てまで、幻想という船で航海してきました。
その船は浅瀬に乗り上げ、気がつくと今や荒廃した地へ座礁しています。
打つ手はもう他にありません。
「目覚めるか、滅びるか」が今の時代のスピリチュアルな選択なのです。
これより大きな動機を必要としたことはこれまでになかったでしょう。
とは言うものの、すべては変わることなく上手くいっていて万事良好です。
想像しうる以上に万事良好なのです。
自由への道
アジャシャンティ著
P910より
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