原因の無いところに原因を見る～自我の誘惑～

奇跡のコースでは、外側の世界は結果であり、原因では無いといわれています。

原因とは、私の心の中の「神から分離した」という誤った信念であり、

その誤った信念を掴むのを辞めて（気付いて）、聖霊に心を委ねる。

そして、聖霊はその誤った信念を手放すために完璧に導いて下さいます。

でも、個人セッションで奇跡のコースを実践されて3ヶ月くらいの兄弟が、

ネガティブな事を思ったらネガティブな現象を引き寄せるから…ネガティブな事を考えたり、言ったりしない方がいいと思ってしまう

とシェアして下さいました。

でも、聖霊は「あなたは原因の無いところで原因を見ようとしています」と教えて下さいました。

なぜなら、外側で良いことが起こったら幸せであり、悪いことが起こったら不幸せという自我の過去の概念によって私の幸せが決まる…と思っています。

それは、自我が内側の永続的な幸せに気付かせないために、外側に幸せを探すという誘惑であり…自己騙しになります。

確かに、私自身も実践をしていて、外側の現象で常に良いこと・悪いこと…とジャッジしていたり、

この様なことが起きたら私は幸せになれる

ここに行ったら幸せを感じる

この人と居たら幸せになれる

という外側に焦点を当てさせようとする自我の誘惑に何度も何度も気付かされます。

その度に、外には一切の原因は無く、私の心が自我、それとも聖霊と共に世界を見ているのか？

今、私の心は平安なのか？

と自分に問うことで、自我の誤った信念を聖霊に捧げ、心を明け渡すことが出来ます。

そして、聖霊が「今、私にさせたいこと」のガイダンスを受け取ることが出来ます。

ですから、「私」から目覚めるために、外側の結果に原因を見ようとする自我の力動に何度も何度も気付き、

私の心の中のみの原因を思い出して、赦しを続けることが大切なのだと実感しています。

それによって、着実に外側の現象や思考・感情に振り回される事が少なくなってゆき、

神の平安の中で、幸せに生きてゆくことが出来るのだと確信しています。